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防災メモ(9)【屋根の雪下ろしは注意してください】
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更新日:2022年12月19日更新
屋根の雪下ろし3つの用心
本格的な降雪期に入り、除雪作業の機会が多くなります。
屋根の雪下ろしなど、除雪中の事故は重大事故につながります。雪下ろしなどの除雪作業を行う際は、次のことに十分注意して行ってください。
用心その1
スノーダンプの取り扱いにご用心!
バランスを崩さないように、小回りのきく、小さいものを使いましょう。
用心その2
除雪済みの硬い地面にご用心!
転落による重大事故は、除雪済みの硬いところに頭を打ち付ける場合が多いので、地面の雪のたまり具合を確かめましょう。
用心その3
高齢者は経験と体力の過信にご用心!
若い時の記憶と体力の感覚は、現在と違うので注意しましょう。
屋根の雪下ろし7つの注意
1 作業を開始する前に
- 作業を開始する前に、段取り(方法、順序、雪捨て場)を確認しましょう。
- 強風や大雪などの悪天候時には作業を控えましょう。
- 暖かい日の作業は、屋根が滑りやすく危険です。できれば曇り空で、雪が固い午前中が適しています。
2 体調の管理
- 作業中はもちろんのこと、作業後の健康管理にも注意しましょう。
- お酒を飲んでの作業は絶対にやめましょう。
- 作業を行う際には、暖かい服装で、休憩時間を確保しながら行いましょう。また、疲労時や寝不足時には無理な作業を控え、心臓などへの負担を避けるようにしましょう。
3 安全な服装・命綱の使用・使いやすい除雪道具
- 雪下ろしのときには、命綱の使用や保護帽(ヘルメットなど)の着用、長靴にすべり止め(荒縄の着用)やかんじきの装着など、安全管理を徹底しましょう。また、軽くて使いやすい除雪道具を使用しましょう。
4 はしごの固定、足場の確保
- はしごの転倒を防ぐため、はしごの足元はしっかり固定するとともに、上部も安定させるようにしましょう。
- 足場をしっかり確保して、雪は20センチメートルほど少し残して下ろすようにしましょう。(下ろしすぎるとすべりやすくなります)
5 ひとりで作業をしない
- 雪下ろしを行うときは、明るい時間帯に2人以上で行い、作業中は声を掛け合うなど、お互いに見守るようにしましょう。
- やむを得ず1人で作業をする場合は、家族やご近所に声をかけ、時々様子を見てもらいましょう。
6 無理をしない
- 雪止めのない屋根や自然落下式(落雪式)などの屋根には上がらないようにしましょう。
- 無理な体勢での作業は危険です。また、雪止めより先では作業をしないようにし、屋根の先端に近い部分の作業は特に注意しましょう。
7 落雪にも注意
- 雪下ろしをするときには、屋根の下の通行人(特に高齢者や子ども)に十分注意しながら行いましょう。
- 地上での作業では屋根からの落雪に十分注意しましょう。
除雪機運転中の注意事項
雪詰まりを除去するときはエンジンを止めて
除雪機を運転中の重大事故は、雪詰まりを除去するときにロータリーに巻き込まれて発生しています。
雪詰まりを除去するときは必ずエンジンを止めて雪かき棒を使用してください。
バックするときは気をつけて
除雪機をバックさせているときに転倒し、除雪機にひかれる事故も多く発生しています。
バック時の事故防止機能を過信せず、足元に十分注意して作業を行ってください。