ペットの災害対策（飼い主のみなさんへ）

災害時にペットを守れるのは、誰よりも飼い主自身です。また、周囲に配慮してペットを管理することは、飼い主の責任です。
しつけをすることやマナーを守ることが、災害対策の基本になります。いざというときに適切な対応ができるよう日頃から準備しておきましょう。
また、避難所では飼い主の皆さん同士で助け合うことが求められます。日頃から、地域の飼い主の皆さん同士で、顔の見える関係づくりを心がけましょう。

・災害対策の基本となる「しつけ」
・災害対策の基本となる「マナー」
・日頃からできる準備

災害対策の基本となる「しつけ」

1.ケージに慣れさせること

　災害時にはペットをケージに入れて避難したり飼育したりすることが考えられます。普段からケージを使用して慣れさせておきましょう。

2.社会性を身につけさせること

　災害時、犬や猫などは、ストレスを感じて鳴いたり暴れたりすることが考えられます。環境が変わっても落ち着いていられるように、様々な音や物に触れる体験をさせておきましょう。

【参考】犬に身につけさせたい3つの社会性

• 無駄吠えや飛びつきをしない
• 決められた場所で排泄ができる
• 「やめ」「まて」「おいで」ができる

災害対策の基本となる「マナー」

1.飼い方のルールを守ること

　放し飼いやふん尿の不始末は、周囲に迷惑をかけます。日頃から、犬はつないで散歩しましょう。また、必ず、ふん尿の始末をしましょう。

2.ペットに身元表示をすること

　ペットが放れてしまった時、身元表示がないと飼い主の元に戻ることができません。迷子札やマイクロチップを身につけさせておきましょう。
　※犬には、犬鑑札と狂犬病予防注射済票の両方を身につけさせましょう。
　※マイクロチップは破損や紛失の心配がないので、より安心です。

3.ペットの健康管理をすること

　ワクチン接種やノミダニ駆除をしていないと周囲に感染症の心配をかけます。災害時でも人とペットが少しでも気持ちよく過ごせるよう、ペットの健康管理をしましょう。

日頃からできる準備

　平常時に、自宅の防災対策をし、避難行動を想定して、ペット用避難用品を用意しておきましょう。

1.自宅の防災対策 ～飼い主とペットが無事でいるために、最も大切です！～

• 室内飼育の場合は、家具家電の配置の見直しや転倒防止対策をしましょう。
• 屋外飼育の場合は、ブロック塀の倒壊や瓦の落下などを防げる場所か確認しましょう。
• 窓の近くでペットを飼っている場合は、ガラスに飛散防止フィルムを貼るなどしましょう。
  （ハムスターなどの小動物、は虫類など、水槽で飼っているペットの場合も同様です）

2.避難行動の想定～事前に避難ルートを考え、想定しておきましょう～

• 防災マップで自宅の被災リスクや自宅近くの防災施設を確認し、避難ルートを考えておきましょう。
• 災害時における情報提供メディアを確認し、必要な情報を受け取れるようにしておきましょう。
• 市の避難場所へは、ペットを連れて避難することができます。避難する際の持ち物やルールを守って飼い主として責任ある行動を心がけましょう。
  【参考】災害時にペットを連れて避難する際のお願い（別のページへ移動します）

3.ペット用避難用品 ～すぐ持ち出せるように準備しておきましょう～

（1）ペットの命に関わるもの：ペットフードと水と器のセット、薬

• 最低5日分用意しましょう。
• ペットフード（必要な場合は療法食）は、長期保存が可能なもの（ドライフードや缶詰など）にしましょう。
• 薬は、処方箋のコピーと一緒に防水袋に入れましょう。

（2）ペットの情報に関わるもの：飼い主の連絡先、ペットの写真、ワクチン接種履歴、治療歴など

• ペットが迷子になっても戻れるよう、預けても適切に管理されるよう、記録を用意しましょう。
• 紙の記録は防水袋に入れるか、スマートフォンなど電子媒体に保存しておきましょう。

（3）周囲の安全や衛生に関わるもの：ケージまたはリード、トイレの処理用具

• ペットが事故を起こさないよう、ケージに入れて（難しい場合はつないで）、安全に管理しましょう。
  ※市の避難場所にペットを連れて避難する場合、ペットは必ずケージに入れてください。
• ペットのふん尿で周囲に迷惑をかけないよう、ふんの処理袋やペットシーツなどを用意しましょう。

他にあると便利なペット用避難用品

• ペット用靴下：がれきやガラスの破片がある場所を移動させる時に役立ちます。
• ガムテープ：ケージの補修、マジックで名前を書いて迷子札などに活用できます。
• バスタオル：防寒やケージの目隠しに使うことができます。
• ビニールシート：雨除けや風除けになります。
• おもちゃ：ペットを落ち着かせるのに役立ちます。
• 口輪（犬の場合）：かみつき事故の防止になります。
• 洗濯ネット（猫の場合）：逸走防止に役立ちます。

ペット用避難用品チェックシート

　ペット用避難用品チェックシート [PDFファイル／567KB]

• チェックシートを活用し、災害に備えましょう。
• 避難の時に全て持ち出せるとは限りませんので、ペットの特性などに応じて選択しましょう。