本文
西脇順三郎生誕130年記念事業の関連イベントを開催しました(11月2日・3日)
今年、詩人・英文学者として知られる小千谷市の名誉市民 西脇順三郎の生誕130年を迎え、「記念講演会」と「特別展示会」を開催しました。
また、小千谷市ひと・まち・文化共創拠点ホントカ。内に常設された「西脇順三郎ライブラリー」では西脇順三郎本人が寄贈した書籍をはじめ、絵画などの作品を見ることができます。この機会に西脇順三郎の文学芸術の世界に触れてみませんか。
記念講演会(11月2日)
記念講演会をサンプラザ3階大ホールで開催し、約70人が聴講しました。
俳人で朝日新聞俳壇選者を務める長谷川櫂さんによる講演では、「西脇と故郷、小千谷」をテーマに小千谷への郷愁が込められた詩を中心に講演いただきました。
西脇順三郎の代表作を会場の聴講者が朗読する場面があり、西脇順三郎の詩が持つ独特なリズムと言葉のおもしろさを味わいました。
また、西脇順三郎が帰郷する度に山本山へ散歩に出かけていたことや、料亭で信濃川を眺めながら小千谷産のうなぎを食することを好んでいたという逸話に、西脇順三郎の地元愛を身近に感じることが出来る講演会となりました。
長谷川さんは「小千谷を故郷のように感じる」と語りました |
西脇順三郎の代表作『ギリシア的抒情詩』を聴講者が朗読しました |
特別展示会(10月31日~11月10日)
「-永遠の旅人西脇順三郎-特別展示会」を楽集館で開催しています。
小千谷市が所蔵する西脇順三郎の油彩画、水彩画、日本画、墨絵など、さまざまな作品を展示しています。詩人西脇順三郎の多彩な画風を通じて、芸術的な探求と創造性を感じることができる展示会です。
特別展示会は、11月10日(日曜日)まで楽集館1階展示室で開催しています。(水曜休館)
西脇順三郎を偲ぶ会のみなさんが厳選した作品が展示されています |
特別展示会の隣の会場では西脇順三郎パネル展が開催されています |
作品鑑賞会(11月3日)
美術評論家の大倉宏さんをお招きし、作品鑑賞会が行われました。
大倉さんは、西脇順三郎の描く曲線を「のたくる」と表現し、誰にもまねできない独特な筆づかいで独自の絵を描いていると解説されました。
また、「西脇順三郎の詩は一見すると理解できないところもあるが、何度も読むことで彼の人生観が伝わり、読み返すたびに新しい発見がある」とお話されました。
美術評論家の大倉宏さんから丁寧に解説していただきました |
来場者は大倉さんの解説にじっくりと耳を傾けていました |