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旧西脇家住宅主屋、旧西脇家住宅離座敷(きゅうにしわきけじゅうたくしゅおく、きゅうにしわきけじゅうたくはなれざしき)
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更新日:2021年9月6日更新
西脇家住宅は、本町に位置する豪商の邸宅です。西脇家は近世から近代における小千谷を代表する商家であり、小千谷縮の取引で栄え、貸金と土地投資のほか大名貸も行っていました。
旧西脇家住宅主屋
建築年代/明和7年(1770年):昭和54年(1979年)改修
登録基準/造形の規範となっているもの
特徴・評価/主屋の形式は木造平屋建、切妻造妻入の金属板葺である。公道に面した正面には雁木が設けられており、建物東側には、正面から背面まで土間が続く。外壁は大壁であり、小千谷において希有である。明治2年(1869年)における百年祭の木札に建築の記録があり、明和7年(1770年)の建築と判断される。建築の工法は地域における伝統的な技術を伝承するものとなっている。
文化財登録日 2019年12月5日
旧西脇家住宅主屋の外観(撮影:小千谷市教育委員会)
旧西脇家住宅離座敷
建築年代/大正7年(1918年)
登録基準/国土の歴史的景観に寄与しているもの
特徴・評価/離座敷の形式は木造2階建、入母屋造平入の銅板葺である。渡廊下を介して主屋に接続する。棟札の記載から大正7年(1918年)の建築と判断される。上下階共に西・南面に畳廊下を廻して庭への眺望を確保している。設計は曽禰辰蔵(そねたつぞう)・中條精一郎(ちゅうじょうせいいちろう)であり昭和14年(1939年)の『曽禰中條建築事務所作品集』の中にも「西脇氏小千谷本邸」と記載がみられる。良材をふんだんに用いた意匠優秀な建築である。
文化財登録日 2019年12月5日
旧西脇家住宅離座敷の外観(撮影:田村収)
所在地 | 小千谷市本町2丁目7-6 | 地図 |
アクセス | 関越自動車道小千谷インターから車で5分 |