6月15日から7月3日までの3週間、『高等部校内実習』を実施しました。今回は校外での実習ができず1~3年生全員で校内実習を行いました。
今回の実習テーマは「役に立つ」。仕事のやりがいを実感するためには、やはり役に立って認められる経験が一番です。
よって実習内容も校内外から受託した仕事を中心に設定しました。
期間中は毎朝体幹トレーニングを行ってから仕事に取り掛かります。良い姿勢やお辞儀といった所作のためには筋力が必要です。3週目にはかなりの成果が見られました。
個々の課題に向き合うだけでなく、「組織に帰属する意識」も大切にしています。高等部を3つのグループに再編成し、それぞれを仮想の企業として仕事に取り組みました。はじめは上司役の教員の指示で動きましたが、実習生同士で声を掛け合いながら仕事を進められるようになってくると連携もよりスムーズになりました。
持ち物の管理、言葉遣い、様々な挨拶など「行動」に関わる部分は仕事の生産性より重視します。実際の職場では「仕事のやり方」は教えてもらえても、「職場での立ち振る舞い」は意外と教えてもらえないからです。敬語で話す、挨拶ができる、素直にお礼が言える…といった力が、社会人になった後、職場で自分自身を守ってくれます。
校内実習を終え、現在事後学習を進めています。今週末に渡される『評価票』に先駆け、生徒たちは「自己評価」を行いました。
「先入観の無い自己評価」と「客観的な他者評価(評価票)」を比較することで、「意外とできていたこと」と「できたと思っていたのに、足りなかったこと」を確認します。こうして自己理解を進めつつ、次なる課題を見つけていきます。
あとは後期に向かい、やるべきことに取り組むのみです。
全体として、「力をつけたい」という気概が生徒から伝わってくる実習でした。当然そのような集団は学びの吸収が良く、伸びも大きいです。「仲間とともに高め合える校内実習の良さ」を感じました。
実習に際し、受託作業の提供にご協力いただいた皆様に感謝いたします。
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